恐怖?の乳癌

先日、中学校の同級生らと会う機会があり、勤め先の話になりました。私が乳腺外科に関わっていることを知り、アラフォーの友人たちは興味津々・・・質問攻めでしたが、さすがにみんな感心があるのか、自己検診や検診施設での乳癌検診を受けている人が殆どでした。

ある友人は乳癌をテーマとしたTVでの触診方法を真似して実践していたところ、乳房内にしこりを触れたそうです。そこから一気に恐怖を感じ、即次の日に乳腺外科を受診、「触診・マンモグラフィ・乳房エコー」の検査をし、腫瘤を発見!!細胞を取る組織検査もしたそうです。結果は一週間後・・・。その間友人は恐怖で睡眠不足になったそうで、それから今後の準備を始め、貯金の振り分けや飼っている犬の行き先決め、なぜか下着も全て買い替えたそうです。

もう一人の友人も同じように腫瘤の組織検査をし、結果が出るまでになんと子供への遺書まで書いたそうです。二人とも結果は「良性」。今となっては笑い話になりますが二人とも「しこり=癌」と思い、死まで想像し恐怖を感じたようです。

乳癌は早期発見では殆どが治る病気です。ですが、日本はまだまだ乳癌検診受診率が低く、また残念なことに沖縄は再検査と通知が来ても専門機関を受診する方が少ないようです。

しこりがないから大丈夫と思っている方、癌家系じゃないから大丈夫と思っている方、一度も検診を受けたことのない方、ぜひ自己検診と検診施設での乳癌検診を受けて下さい。
そして周りの大切な人たちにもぜひ勧めて頂きたいと思います。乳癌検診受診率をどんどん上げて行きましょう!1人につき5人に話すことがノルマです(笑)

那覇西クリニック まかび
診療放射線技師

源河留美