理事長あいさつ

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伝統の継承と世界一の那覇西クリニックへの躍進

那覇西クリニック 理事長 玉城 研太朗

2011年10月に沖縄県に帰ってきて11年となりました。

2011年の那覇西クリニック就任のあいさつで私は「那覇西クリニックが開院100年で世界一の、アメリカのメイヨークリニックを越えるような世界に誇るクリニックにしたい」とお話をさせて頂きました。那覇西クリニックは1996年5月に玉城信光、照喜名重治両先生によって開設され四半世紀が経過しましたが、間違いなく着実に“世界一のクリニック”に近づいていると実感しているところです。

さて医療における世界一、素晴らしい医療機関とは、恐らくその定義は人それぞれ千差万別、考えは多様であると思います。ダイバーシティー(多様性)が尊重される社会において、それぞれの考えが多様であることはとても良いことだと思いますし、十人十色の「世界一素晴らしい医療機関」像(目標)があるとするならば、私でしたら「全部やっちゃえばいいじゃん」と、社会に利することでしたら「できない」を前提に議論を進めるのではなく、「出来るために何が必要か」という概念の元で一歩を踏み出し、明確なビジョンと明確なロードマップで進めていけたらと思っております。これは父親のマインドをまさしく継承した形で、父親同様極めてポジティブシンキングでクリニックを皆様と一緒に躍進させていきたいと思います。

 多様な意見に耳を傾けて医療を行う、ということは大変重要なことですが、私自身決して風見鶏でもなくノンポリシーでもなく、私自身がクリニックに対してどのようなビジョンを持っているのか、ということもまた重要だと思います。「伝統の継承と世界一の那覇西クリニック」この四半世紀で乳腺診療を始め様々な分野で沖縄県の医療を牽引して参りました。最新のエビデンスに基づく医療を行い、治験や臨床試験、医科学研究などの未来を見据えた医療を推進してまいりました。長年培われてきた手術手技の継承、極めて質の高い画像診断、そして忘れてはなりません、患者さんの治療や生活によりそった看護体制や事務体制、治験コーディネータ―のサポートなどなど、治療に関するお困り事、生活に関するお困り事、仕事や育児、行政サービスなどのお困り事、心的なお困り事に寄り添ってまいりました。スタッフの皆様の今までのご尽力に頭が下がるばかりで、引き続き今まで培ってきた那覇西クリニックのカラーを継承し、そして更に質の高い医療・看護に努めていけたらと思います。

次の10年20年100年をどのような体制を構築してまいりましょうか。東西1000キロ南北400キロの沖縄県の広大な医療圏を限られた医療資源でカバーをすること。ICTやWebを含めた新しい情報通信技術を使った沖縄モデルの医療の均てん化Projectを進めてみたいと思います。婦人科領域やメンタルサポートの体制の構築、そして気軽に様々なお悩みが相談できる「まちなか“がん”よりどころProject」もやってみましょう。

アジアの中心沖縄県の地の利を活かしたアジア地域との医療連携体制を構築し、OISTやアカデミアとの産学官連携Projectにも力を注いでまいりたいと思います。

10年後20年後100年後の那覇西クリニックや沖縄県の医療はどうなっているのかな?今まで以上のご支援を、皆様どうか宜しくお願い致します。