那覇西クリニック手術症例数

コロナ渦の中、スタッフ一同力を合わせ、過去最多件数の手術を行う事ができました。

病期別術後無再発率曲線　1996.6～2021.5 n=4746

病期	0	1	2	3
5年無再発率	99.3%	98.6%	90.8%	70.4%
10年無再発率	98.8%	92.6%	79.1%	47.4%
15年無再発率	91.5%	83.7%	67.9%	29.5%
20年無再発率	85.4%	75.4%	59.4%	10.9%

乳癌は他の癌と比べて再発率は低いですが、ホルモン療法のみを行う患者さんにつきましては手術後20年という長期の経過観察が必要です（サブタイプのグラフも参照）

＊再発には「局所再発（温存乳腺内再発）」は含まれていません。

病期別術後生存率曲線　1996.6～2021.5 n=4823

病期	0	1	2	3	4
5年無再発率	100.0%	99.2%	94.2%	78.8%	50.3%
10年無再発率	100.0%	96.9%	88.2%	64.7%	36.6%
15年無再発率	100.0%	95.0%	83.1%	52.3%	24.4%
20年無再発率	100.0%	90.6%	81.0%	52.3%	(24.4%)

病期４（ステージ４）（初診時既に遠隔転移のある）乳癌であっても、手術を行い、適切治療を続けることができれば、手術10年後には４割の方は元気です。

サブタイプ別術後無再発率曲線　2011.4～2021.5 n=2676＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	98.0%	91.5%	93.0%	86.2%	78.4%

乳癌には性格の異なる5つのサブタイプ（種類）があり、治療（ホルモン療法、抗がん剤治療、抗HER2療法）方法や再発しやすさが異なります。

＊免疫染色Ki67を行うようになった2011年4月以後の症例です。
＊＊サブタイプは免疫染色によります。Ki67 20%未満をルミナルA、20%以上をルミナルBとしました。

術後に再発予防の目的でホルモン療法の対象となるルミナルAとルミナルBは合わせて全手術乳癌の7割を占めます。

ルミナルAは再発が最も少なく、他はほぼ同じ再発率ですが、その中でトリプルネガティブは５年を過ぎた頃からの再発は少なくなります。

サブタイプ別術後生存率曲線　2011.4～2021.5 n=2733＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	99.4%	95.5%	95.0%	88.3%	79.9%

トリプルネガティブ乳癌以外は再発後も比較的長期生存可能となっています。トリプルネガティブ乳癌も免役チェックポイント阻害薬（免疫療法）などによって今後長期生存が期待できるようになりました。

Stage 1 サブタイプ別術後無再発率曲線　2011.4～2021.5 n=1381＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	99.4%	98.5%	100.0%	97.1%	89.2%

Stage 1の早期乳癌の中で、ルミナルBとトリプルネガティブ乳癌は再発しやすく、手術後に抗癌剤治療を行うことが多いです。

ルミナルAとBを区別するためにKi67の免疫染色の他、最近は多遺伝子アッセイ（OncotypeDx、Curebest 95GC Breast、等）を用いることが多くなっています。

Stage 1 サブタイプ別術後生存率曲線　2011.4～2021.5 n=1381＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	100.0%	100.0%	100.0%	100.0%	89.2%

Stage 1で再発後の生存率はトリプルネガティブ乳癌以外は悪くありません。トリプルネガティブ乳癌では再発率は生存率をそのまま反映し、注意が必要です。

Stage 2 サブタイプ別術後無再発率曲線　2011.4～2021.5 n=787＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	94.3%	90.2%	91.3%	84.1%	75.8%

Stage 2ではいずれのサブタイプも再発率が高くなってきますが、トリプルネガティブ乳癌はStage 1と同様術後５年過ぎてからの再発は少くなります。

Stage 2 サブタイプ別術後生存率曲線　2011.4～2021.5 n=787＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	97.6%	95.9%	95.0%	88.5%	82.3%

少し進んだStage 2で再発後の生存率はトリプルネガティブ乳癌以外は悪くありません。トリプルネガティブ乳癌では生存率は再発率をそのまま反映し、注意が必要です。非ルミナルHER2乳癌の生存率はトリプルネガティブ乳癌ほど悪くありませんが、術後５年以降の低下傾向は緩くなります。

Stage 3 サブタイプ別術後無再発率曲線　2011.4～2021.5 n=180＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	88.7%	53.9%	74.5%	59.2%	48.4%

進行乳癌であるStage 3ではいずれのサブタイプも再発率が高くなっている中、ルミナルAは比較的再発が少ないです。

Stage 3 サブタイプ別術後生存率曲線　2011.4～2021.5 n=180＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	100.0%	73.5%	80.4%	67.1%	60.9%

進行乳癌Stage 3は、ルミナルB乳癌も非ルミナルHER2乳癌やトリプルネガティブ乳癌同様、術後５年以降の生存率の低下傾向は緩くなります。

Stage 4 サブタイプ別術後生存率曲線　2011.4～2021.5 n=57＊

病期	ルミナルA	ルミナルB	ルミナル HER2+	非ルミナル HER2+	トリプルネガティブ
5年無再発率	80.0%	56.8%	80.0%	58.0%	0.0%

病期４（ステージ４）（初診時既に遠隔転移のある）乳癌であっても、手術を行い、適切な治療を続けることができれば、HER2タイプ（ルミナル・非ルミナル）乳癌では治癒を望めるようになっています