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エッセイ

Vol.28 『ごめんなさい』

 私の息子 次男はとにかく「ごめんなさい」と素直に言うことが出来ません。夫婦喧嘩で私がなかなか謝らないのでその悪いところが似てしまったのかとガッカリするところなのですが・・。
そんな私も業務中は日々何十回も「ごめんなさい」を口にしています。
それはマンモグラフィの撮影中です。
殆どの方が痛みを伴う検査なので、ポジショニング中(乳房の位置合わせ圧迫中)痛そうな表情をしていたり、「痛いっ」と口頭で訴えがあれば「ごめんなさーい、もう少しです、頑張って下さい」と声を掛けて受診者には多少我慢して頂いております。

 今となってはすんなり出てくる言葉ですが、正直当初は「ごめんなさい」に戸惑いがありました。
どうして受診者の為に乳房を一生懸命引き出して出来るだけ薄く伸ばし、乳腺の状態をより観察しやすいように撮影しているのに謝るんだろうと。
実際「ごめんなさい」は言えてなかったです。

 しかし院内でインフルエンザの予防接種を受ける際、外来看護師に「ごめんなさいね〜、痛いよ〜」と言われ、痛みは半減!とまではいきませんでしたが、でも我慢するのが苦痛ではなくむしろその言葉がありがたく、目からウロコでした。
その日以来、検査中我慢して頑張ってくれている受診者に「ごめんなさい」がちゃんと感情を持って伝えられるようになっています。その言葉が適切なのかは分かりませんが・・。
あまりの痛さに耳に入っていない方もいると思いますが、受診者には出来るだけ声かけをし、リラックスして受けて頂けるように技師も工夫しております。

 嫌な検査で「ごめんなさい」。でも1回受けたからと安心している方、痛いからやりたくないと拒否している方、みなさん「マンモグラフィ検査」受け続けて下さいね。

診療放射線技師 源河留美

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